九州運輸局・佐々木良局長「人手不足はモーダルシフトで対応」 観光には伸びしろ

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    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170219-00000025-san-l40

     人・物のスムーズな移動は経済活動の根幹をなす。交通・運輸の現場では今、人手不足など課題が山積する。国土交通省九州運輸局の佐々木良局長(56)は「モーダルシフトなどの対策を進める」と語った。(九州総局 村上智博)

                       ◇

     運輸業、特にトラック業界は人手不足に悩んでいます。解決策を見い出そうと1月、局内に「物流効率化政策推進本部」を設置しました。他の運輸局にはない組織です。今後、九州に拠点を持つ企業を訪ね歩いて意見を聞き、3月までに対策案をまとめます。

     大きな狙いは、従来のトラック輸送からフェリー・鉄道に切り替えるモーダルシフトです。

     九州はフェリーをはじめ海上交通路が発達しています。モーダルシフトを進めやすいと判断しました。大きな可能性を秘めています。じっくりと育てます。

     九州からトラックをフェリーに載せると、例えば神戸で陸揚げしたときの管理までも、九州のトラック事業者がやらないといけません。大変です。その改善策を検討します。

     また、希望するフェリーに乗れない「積み残しリスク」があります。モーダルシフトを進めるにあたって、トラック事業者はこのリスクを回避するリダンダンシー(代替機能)を確保しなければなりません。その後押しをします。

     農産物などは、いかに鮮度を保ったまま運ぶのかが課題です。せっかくおいしい九州産の食品があるのですから、鮮度を維持する技術も重要だと感じます。

     九州運輸局は「運輸と観光で、九州の元気を創る」をスローガンに掲げてきました。これから「物流」を3つ目の柱にします。

     ◆使い勝手の向上

     観光では外国からの観光客を増やしたい。政府は外国人観光客数を、東京五輪・パラリンピック開催の2020(平成32)年に4千万人とする目標を立てました。九州は現在、370万人ほどです。五輪までには倍にしたい。

     外国人がストレスを感じないような交通網の整備が、大切になります。

     例えば公衆無線LANサービス「Wi-Fi(ワイファイ)」です。フェリーの一部では、提供する仕組みが始まっています。JR九州をはじめ鉄道会社も、しっかり整えてもらいたい。

     駅や車両を、アルファベットと数字で案内する「駅ナンバリング」もあります。外国人の利用の多い区間だけでも、導入が進めばと思います。

     九州新幹線をはじめ、外国人にとって使い勝手の良い切符が、もっと出れば良いですね。

     ◆「松コース」

     東九州道など高速道路の整備が進んでいることもあり、宮崎や鹿児島には、いろいろな仕掛けを作る余力があると考えます。

     五輪の前年にはラグビーワールドカップ(W杯)が日本で開かれます。九州では福岡、熊本、大分で試合があります。この3県の連携に向け、交通面からのアイデア作りも支援したい。

     アジアからの観光客が増えている、という現状に満足してはいけない。欧州やオーストラリアからも、もっと観光客を呼べるはずです。九州の観光には伸びしろがあるんです。

     九州はこれまで、旅の「定食メニュー」しか提供できていなかった。この先、今までなかったような立派なホテルを整備するなどし、松竹梅で言えば「松コース」をつくるのはどうでしょうか。そうした施策で「観光アイランド九州」を実現したい。

     ◆困っている声を

     最近、JR九州の鹿児島線などで人的ミスによるトラブルが目立ちます。また復旧作業にも課題があったと思います。

     交通事業者は周囲が何を求めているのか、感度を高くし、トラブル対応策の改善にも本腰を入れるべきだと考えます。

     熊本・阿蘇地方は昨年、一連の熊本地震で豊肥線などが寸断されました。地震から1年を前に、被災地は懸命に立ち直ろうとしています。われわれは知恵を結集し、利用者の交通の便を良くしなければなりません。

     現実に一番困っている人々は、なかなか声を出しにくいものだと思います。そこに目配りし、対応するのも私たちの使命です。

                       ◇

    【プロフィル】ささき・りょう

     昭和35年富山県生まれ。59年に一橋大卒業後、運輸省(現国土交通省)入り。鉄道局幹線鉄道課長や航空局総務課長などを経て、平成27年、国土交通省大臣官房審議官(海事局、港湾局、危機管理担当)。28年8月から現職。
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